SKB東京公演
11月22日
アメリカ人ファンの印象
アリエルは正しかった。ぶったまげてしまった。例えば、こんなショーを想像してみてくれ。酔っぱらいが君にぶつかってくる事もドリンクをこぼす事もない。みんな礼儀正しく、スペースをシェアしてくれる。そして一番大切な事は、バンドの音楽があのスペシャルな所へ達した時、誰もおしゃべりなどしていない。正にこれが昨夜のオン・エア・イーストでのショーだった。
会場は500人入るか入らないかという大きさで、満員だった。(多分20人ほど日本人ではない観客がいたようだ。)観客は凄く楽しんでいた。バンド自身もこの日本のエネルギーを感じてとても楽しんでいて、みんながスマイルしていた。
キモックの前にマイクスタンドがあり、彼はそれを通して幾度かオーディエンスに話しかけていたが、そうする度にスティーブは確かに感動しているように見えたし、言葉にもそれが表れていた。これはもうすでに一回きりの事ではないと信じている。バンドは確実に日本にまた来たいと思っているだろう。その時はアメリカの多くのファンも来るべきだ。だって、前にも言った通り、日本は素晴らしいところだし、このような音楽を楽しむ場所としても絶好の場所なのだから。この日本の観客は25年前のアメリカの観客みたいだ。
ミニ・ミニ・レビュー。It's Up To Youは凄かった。Tongue n' GrooveとAvalonも!旅の影響が出るかとも心配したけれど、It's
Up To Youはそんな心配を吹き飛ばしてくれた。Loop in Cが演奏されたところで、さすがにバンドに疲れが見えたかなと感じた。ミスキューが2度ほどあって、バンドがスマイルし合った場面があったけど、すぐリカバーして元の演奏に戻った。スティーブとミッチの間でいろんなやりとりが交わされていたのにも気づいた。二人ともお互いのプレイを楽しんでいるようだ。
このショーではあの「ニューサウンド」が聴けなくて、とても意外だった。僕の第一印象は「僕が思ったよりもハードで前向きな指向が強い」だった。でもとても気に入った。それに、みんながすでに知っているようにロドニーは化け物だ。このラインアップで見たのは僕にとってはこれが初めてだったんだが、一言で言うと、WOW。
この夜一番大きなスマイルは曲の間のブレイクの時だった。ひとりの日本人ファンが「寿司は好きですかぁ?」と声をかけた。スティーブの顔は大きなスマイルでくしゃくしゃになって、そのファンにビッグ・サムズ・アップ。大きな歓声と拍手が起こった。ショーが始まる前に、ジェイソンが「Five
B4 Funk」の「Whoo!」と声をかけるところでは一体どうなるだろうねと言っていた。日本のファンはそこで何をすべきか知っているんだろうか?その疑問は最初のタイミングで見事に答えが出た。彼等は何をすべきかを正確に知っていた。大声で「Whoo!」。
「Avalon」が終わった後、観客は興奮状態。バンドは大変感動していたようだった。彼等はこんな観客を想像していなかったのだと思う(特に大部分が日本人ファンという事で)。スティーブはステージを降りかけて、はたと止まり、またステージに現れて、ファン達と握手を始めた。ミッチもそれに参加。これがしばらく続いて、バンドはようやくステージを降りた。それでも観客は大声援を続ける。スティーブがマイクに戻って「今夜はこれで行かなきゃ」と伝えた。会場の照明が灯された。それでも観客は帰らない。
バンドメンバーはフロアーに出てきて観客達と話し始めた。僕が退場した時、スティーブはまだ観客達と一緒にいてサインに応じていた(みんなが差し出すものには何でもサイン。シャツ、CD、何でもだ)。彼は高揚した表情で、最高の時を過ごしていた。運良く最終電車には間に合って45マイル歩かなくてすんだ。
名古屋には行かないから、横浜からレポートを書くよ。
チップ・サフリード
訳 by wolf






無断での転載を禁じます。
copyright Onelove.com, 2001