訂正:2002年11月27日
「Wookie」というスラングの意味がやっと正しく理解できた。「初心者で何も知らない連中」ではなく、「ドレッドで、汚くて、子犬を連れて、チケットもないのにショーの周りにたむろして、小銭やタバコや酒をせがむ、シーンにはネガ・バイブな連中」の事らしく、軽蔑的な意味合いで使われている。目立ちたいのか、注意を惹きたいのか、寒い時に暖かいからか、理由ははっきりしないが子犬やその子犬がでかくなったのを連れている事が多い。なので、「Puppy Puller」と呼ばれる事もある。
追加:200年3月8日
「Wookie」というスラングの意味がやっと理解できた。これはスターウォーズに登場する毛むくじゃらで背の高い怪物、チューバッカーの種族の名前である。どういう訳か音楽ファンの間では「初心者で何も知らない連中」の意味で使われているようだが、最近頻繁に耳にする言葉だ。SCIと合わせてよく使われているのも興味深い。
ところで噂のジャム祭典は6月21、22、23日、テネシー州マンチェスターという小さな街のはずれで予定されているという。6千人用のテントが2つ用意されるとか、メインステージの他に2つの小ステージが作られるとか、様々な憶測がネット上を飛び交っている。トレイ・アナスタジオ・バンドの春のツアー日程とも上手く合っている。とすると彼の出演は6月23日日曜日?このマンチェスターという街はナッシュビルからドライブで2時間ほどで行ける。その近辺にはジャック・ダニエルズの本社、本工場があるところを見ると、仕掛け人はWSPかも知れない。
もしこれが実現するならば、フェスの発表およびチケットの発売は3月15日、という事になっている。チケットはオンライン販売のみだという。
こちらのジャムファンの間で噂になっているのはフィッシュだけではない。2002年6月末の週末に予定されているかも知れないジャムの祭典。ハイシエラ、サマーセッションズどころではない。Furtherをよりでかくしたものと言えるほどのものらしい。フィル・レッシュは彼のニュースレターでもテネシー州東部でのフェスティバルを語っているらしいが、僕はそれを読んでいない。今のところミステリー。参加するバンドには、Trey Anastasio Band、String Cheese Incident、Widespread Panic、Gov't Mule、Phil Lesh & Friends、Galactic、Karl Denson's Tiny Universeなどが挙げられている。
この噂そのものの信憑性や実現に関しては全く分からない。が、過去の事実や噂をネタにしたジョークがすでに出回っている。元気なものである。回ってきたメールをちょっと訳してみた。書いた人のメールは、これはフィクションである、と念を押して終わっていたので、本当の事だとは思わないで笑って欲しい。退屈しのぎにはなるだろうと思う。
テネシーでのフェス、閉鎖される
2002年3月1日
いつもはピースフルなネオヒッピー達が一堂に会した彼等のヒーロー達を聴くために集まったこの週末のフェスティバルは、土曜日の午後には大紛争と化した。その発端は、フェスティバルが始まった金曜日、フィッシュのフロントマン、トレイ・アナスタジオがストリング・チーズ・インシデントのビル・ナーシとマイケル・カンに関して何の気無しにバックステージで放ったコメントが発覚したためと思われる。「オレ達がさぁやるぜという所であのfuckerが、『オレのバンドがカムバックを果たしてお前みたいなマネしっ子達を音楽の世界から消し去ってやるから、売れている時の最後の瞬間を楽しむがいい』なんて言いやがったんだ。」カンは近くの病院で彼の背中に「Wookies and posers love me(ビギナーで何も知らない連中と格好ばかり決まっていて全然分かってない奴らに僕はモテモテ)」と書かれたスプレーペイントを消す治療を受けながら語った。
バーモント州のバーン/レコーディングスタジオからの電話によるコメントでMr.アナスタジオは、彼のコカインの山をナーシが誤ってひっくり返してしまった事で激怒、さらに、彼によれば「オレが演奏したリックの全てを盗んだ」カンが視界に入ってきた事でさらに怒ったのだ、と語った。バックステージを共にしたライバルバンド間のおべっか遣いやまとわり付きによって、隣在するアフガニスタンの好戦的地方部族にも増して苛立ちのエネルギーが高まっていたと考えられる。
「何が起こったのかはよく分からないが、突然フラフープが人々の尻に突き刺さっていて、ビルケンストックが飛び交ってたんだ」と、ロバート・ランドルフ。ランドルフはシーンでも新顔の一人で教会でも活発に活動しているため、騒動には参加していない。代わりに、彼はフィル・レッシュ、ワーレン・ヘインズ等と新たなスーパーバンドを結成するというアイディアを披露してくれた。
週末の最初の混乱は、警備員達がドラッグ・アウトしてすでに衰弱していた菜食原理主義者達を圧倒する事で収まったが、ストリング・チーズ・インシデントがステージに立ってフェスティバルが開催した時点で、病的な雰囲気がすでに漂っていた事は否めない。この時すでにアナスタジオの軽々しい暴言はそれぞれのフェイバリットバンドを待つ数千のファンに知られていたようだ。
「泣いてしまって地面にへたばっちゃったの」と一人の女性ファン。「だってそうでしょう、私はSCIが大好きなの、でもそれはフィッシュがいた時、私がまだ若すぎたからなのよ。その時まで私にはとってもピースで素敵な友達がいたのに、あれからみんなで『選択の時だ、選択の時だ、トレイかチーズか、トレイかチーズか』なんて言ってつめよってくるんだもの〜。」この亀裂はオーディエンスの分離を助長し、残った10人か12人のインシデント信奉者達はいったん彼等のテントへ退去、分離グループとして「ブライト・シャイナーズ(明るく光り輝く人々)」を結成し、復興への計画を練り始めた。彼等は土曜日、オールマン・ブラザーズ・バンドの曲、「マウンテン・ジャム」を40分にも渡ってカバーした事で彼等のバンドが観衆からのブーイングによってステージを追われた際に姿を現わすまで行方が知れなかった。
プロモータはロバート・ランドルフ&ザ・ファミリー・バンドをステージに送る事で、このネガティブな雰囲気を覆し、大きな心と大きなスマイルを持つこれらのアーティスト達が、ニューエイジの平和主義者達を再びハッピーにするよう図ったため、一時的な平穏を取り戻す事に成功。しかしこの処置は、発端原因の責任を取らせるとしてアナスタジオのバンドをこのフェスティバルに参加させないという決定が参加者達の知る事となるまでしかもたなかった。ザ・ファミリー・バンドのいつものハイエネルギーなクローザー、「I Don't Know What You Come To Do(何のために来たのか分からない)」は、突如「get back on the train, get back on the train」の大合唱でプロテストを始めたフィッシュヘッズ達に圧倒される事となった。
騒然とした状況が悪化する中、フェスティバルのプロモータが、アコースティックギターを持ったアナスタジオをステージ上へ送り込んだため、観衆は自動的に静まったが、彼が実際に演奏するかどうかの疑問がその場に漂う事となった。「だからよ〜、オレなんか、トレイに演奏させないなんて信じられね〜って感じだったわけ。だってよ〜トレイってやっぱ神じゃん?」とフェスティバルのある男性ファンが言う。「そしたら、彼がアコギ持って出てきてくれて、オレの回りのキッズなんかみんな『この前の夏のジョーンズの時みてぇにマイクが出てきてくんねぇかな〜』なんて言ってたんよ。」アナスタジオはハッピーバースデーのアカペラバージョンを熱演、さらに彼の楽器でたった3音だけ演奏した。これによって多くのファンは「トレイは神様だ」、「トレイはまだまだ健在だ」などと口走りながら彼等のテントへ帰還する事となった。
金曜日の紛争はフェスティバル会場の隅々にまで影響を及ぼしたわけではなかった。ワイドスプレッド・パニックのファン達は、翌朝到着が予定されていたパニックのツアーバスを待ちうけ、キャンピングエリアの離れた一角でオールナイトパーティを決行。「ナンパして3人もやっちゃったぁ」と周囲のファンにふれて回るボールダーの住人、アダム・スターンの声が聞けたという。
翌朝日が昇る頃、会場は元来のシーンに戻れるんだという嬉々としたバイブレーションに満たされていた。フィル・レッシュ・クインテットがセットアップを完了、平穏で繊細なタペストリーを織りあげながらその日の音楽を開始し、前夜の傷をヒーリングしようとしていた矢先、スプレッドヘッズ達がフィルの後に登場する彼等のバンドを待ちきれずステージ前に乱入、そのバイブレーションは一瞬のうちに喧騒と化した。彼等の多くはここ数日一睡もしておらず、ワイドスプレッド・パニック独特の刺のあるサザンロックを待ちきれない状態だった。より良い景観のスペースを求めての押し合いへし合いは、平和的なオーラを瞬時にして一掃したため、プロモータは再度ナーバスになっていた。その時すでにアナスタジオはおらず、彼を登場させて観衆をなだめすかすオプションは残されていない。それでも最年長のステートマンであり、元グレートフル・デッドのメンバーでもあるレッシュがオーディエンスを静める可能性はあった。だが、その代わりに彼の声を掻き消したのは、周囲のファンの群れを叱咤するニュージャージー州ウィーホーケン出身の一人のファンの大声だった。
再度、会場をまとまりある状況へと復帰させたのは音楽だった。そしてワイドスプレッド・パニックは彼等の日程を3セットに拡張すると発表。不幸にもブライト・シャイナーズが彼等の機材をサボタージした事で彼等の演奏はセカンドセットの「ドラムス」なるセクションで中断をやむなくされた。ブライト・シャイナーズのうち数人は捕らえられたが、彼等を追う事で田舎警察当局は手薄となり、その日はバンドごとのセクト間に起こった紛争の拡大を招く事となった。「こんな事はウエストコーストのフェスティバルでは絶対に起こらないぜ」と観客のひとり、アラン・モーリス。
グーボール、ドラッグ、酒などの供給ラインをめぐる小規模な戦いが勃発したが、武器は全く見られなかった。麻薬剥奪と不潔な腋へのヘッドロックだけが、通常の「オレのバンドの方がお前のバンドよりもずっといい」論争を越えた戦いの手段となっていた。
数時間以内に州警察当局がフェスティバルを抑圧、数百件の逮捕を行い、破壊状態同然のキャンピングエリアをクリアした。ただ一つ残っていたテントはヘンプ製の帽子を売るベンダーのもので、「the world is coming to an end so buy a hat(世界の終末は近い、だから帽子を買おう)」と謳ったバナーを掲げていた。
訳 by wolf
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