あるパニックファンから送られてきたものである。ユーモアなのであろうが、そこここにパニックファンの真実が認められるだけに余計に笑えてしまう。僕自身は熱狂的なパニックファンではないし経験も全く浅いため、事によっては鵜呑みにしがちなのだが、パニックがユニークである独特のファン層を獲得している事は間違いない。これをそのままパニックファンの性質だと考えてしまうと誤解も生まれるのではないだろうか。やはりファン一人一人とお互いに理解を交わすのが一番いい方法だろう。

 

「パニックファンの鉄則」

ワイドスプレッド・パニックのファンになる事なら誰にでも出来ることだが、スーパーファンまたは真のファンに自己を高めることが出来るのはオリジナルさが決定的に欠け、羊のような従順さを持つ男達と女達だけなのだ。その参考となるのがこの文章である。wspの真のファンになるためには数多くの事柄が関わってくる。それらの事項は平等に重要であり、ひとつの事項が他のものよりも大切であるということはなく、真のファンは全ての要素を均等に学び、wspに関する会話や議論に参加する時はその一つ一つを把握しておかなくてはならない。以下の記述はwspについて語るために覚えなければならない事項の詳細である。もし君達がこのリストに書かれている事を忠実に守るなら、出会う人々全てに真のwspファンとして認められることであろう。

1.用語
○ widespread panicそのものを表現する際に受け入れられている言葉は地域とタイミングによって異なることはもちろんであるが、以下の言葉が適切とされる:The spread、Panic、またはthe boys。不適切な言葉:Spread、The panic、WP、WSP。頭文字を使った表現は筆記する時のみに制限される。wspは許されてはいるが、口頭での表現は君達が青二才か馬鹿かを公言しているようなものだと解釈してよい。

○ wspのコンサートを表現する言葉は選択の余地が無い。コンサートはshowsであり、他のいかなる用語も受け入れられない。

○ バンドメンバーの呼び方:

john bell= jb
dave schools = schools
Todd nance = todd
Domingo Ortiz = sunny
John Herman = jojo
George McConnell= Gmac
Michael Houser= Mikey

2.シーン
panicはヒッピーシーンも魅了してはいるが、真のパニックファンとしてヒッピー達を憎むのは君達の任務のひとつである。ヒッピーの連中に対しては例えばWookieのような卑称を使うことが望ましいが、自ら考え出した言葉であると自慢すべきでは決してない。もし君達が選んだ言葉が受けない場合、オリジナルではないと言い張ることが出来るからだ。シーンについてはどのような場面においても軽蔑的な言葉を用いる事。君達はシーンがあるからそこに居るのではないからだ。ちなみにシーンそのものは、ロットおよびツアーラッツやwookiesの侵入によってツアーごとに悪化し続けている。

3.ドラッグ
真のパニックファンがドラッグを使用するのは確かであるが、決してロットでドラッグを買うような真似をしてはいけない。なぜならロットに出回っているドラッグは悪質だからだ。君達にはそれぞれのディーラーがいるはずで、ロットには自分自身のドラッグを持ち込むのが本筋である。真のファンはドラッグは使用するが大量に消費してヒッピーのような行動をとることは許されないと心に留めるべきである。最も重要なのは、ドラッグを大量に使ったために「ショーのどの部分が良くなかったか」も思い出せないような状態に陥るべきではないという事だ。

4.ビール
ビールは高価なものでなければならず、出来ればマイクロブリューが望ましい。他の真のパニックファンとの会話では、一番気に入っているビールはfat tireであることを忘れてはならない。この銘柄は世の中で最も素晴らしいビールである。場合によってはSierra Nevadaまたはsweetwaterが好きだと言っても構わないが、会話の中で他のファンがfat tireを口にした場合は、必ずfat tireが本当は最高なのだと賛成すること。

5.他のバンドに対する嫌悪
真のパニックファンはパニックだけが好きなのだ。が、分かっていないと思われないよう、他のバンドに関してもそれなりの知識を持つべきである。ここに挙げるのはダメなバンドのリストである。さらに重要な事はなぜこれらのバンドがダメかという理由である。他のバンドに関して会話をする際、このチャートを使えばよい。そうすれば人々に「お〜、こいつなかなか分かってんじゃん。こいつは絶対真のパニックファンだ」と思われるであろう。

○ String Cheese Incident - この連中はゲイで、だらだらとした演奏をし、軟弱である。

○ Dave Mathews Band - 以前はクールであったが、その後売れ線バンドに成り下がり、今は程度の低いミュージシャンの集まりである。

○ moe. - Furtherに参加していた頃は将来がありそうなバンドではあったが、今はだらだらと演奏を続けるのみである。会話では1セットにたった6曲しかやらない、と付け加えること。

○ Phish - まず第一に彼らの歌詞をあざけること。さらにファンをあざけること。Wookiesが多すぎると付け加えると良い。

6.他のバンドへの関心
真のパニックファンとして、他のバンドを好きであることを認めざるを得ない場合は、特定のバンド、得にパニックかデッドとの関わりが深いバンドか、君達以外のファンはまだ誰も知らないようなバンドについてのみ誉めること。

○ Government Mule - schoolsが共演している。

○ Phil and Friends - warrenは彼らと共演していて、同時にschoolsが共演するgovt muleのメンバーである。Leshはデッドのメンバーであった。この事実により、phil and friendsは好きなバンドの第2として確かな選択であると言える。が、2番目に好きなバンドがあると認める時も、panicには到底及ばないと明確に補足すること。

○ Grateful Dead - これは容易な選択である。パニックが好きで真のファンになりたいと望む者にとって、デッドは必須である。

○ Karl Denson、Dirty Dozen Brass Band、Robert Randolph、Blodkin、Vic Chesnutt、Jerry Joseph - これらのバンドはパニックと共演することが多いため、基本的には好きになるべきである。最初の3つはマストである。最後のものは嫌いでもよいが、真のパニックファンが嫌悪するバンド程の嫌いであってはならない。

7.Gmac
真のパニックファンはGmacを嫌いでも好きでも構わない。しかし、この件に関して無関心であることは許されない。Gmacが嫌いであれば徹底してGmacは二流プレーヤーであり、ジミー・ヘリングかサム・ボルトが交代メンバーであるべきだったと主張すべきである。Gmacが好きな者はいかに彼がバンドにぴったりで、慣れるための時間が必要である事を強調すべきだ。どちらにせよ、バンドに関する君達の意見には大きな意味があると心から信じなければならない。

8.Randall Bramblet
真のファンは彼がバンドと共演しなくなったことを喜ぶべきである。しかし、the boysが援助を必要としていた時に彼が参加したのはいいことだった、と補足するのを忘れてはならない。

9.情報源
真のファンはバンドに近い情報源を常に持つべきである。情報源を持っていなくても、最初に噂を始めた時には情報源を持っているふりが出来、他のファンがたてた噂を確認する場合はその情報源によるものだというような使い分けが出来るからである。情報源を持っていないという事はString Cheese Incidentを好きであると同じくらい話にならない。

10.ショーのどこがダメだったか
これはトリッキーな話題である。あの曲はダメだったとかショーがダメだったなどと公然と口にするような初心者の立ち入るべき領域ではない。なぜなら、他の真のパニックファンはそれに異議を唱える可能性もあり、ショーは真のファン大勢がダメだったと言って初めてだめになるからである。ある特定の曲が良くなかったという発言はその点容易ではある。曲が良くなかったかどうかは以下のような公式を使うべきである。その第一項は、その曲が演奏された最初の3回については良くないとは絶対に言えない。なぜならその曲が演奏された最初、2度目、3度目を実際に目撃することはクールな事だからだ。それ以後は、最低2年間のローテーションを経るまではその曲は良くないと言える。この場合たった一つの例外はカバー曲だが、カバー曲の場合も新しいアルバムに含まれている場合はその例外とする。「Sometimes」を例に挙げよう。この曲は良くない。カバー曲であるには違いないが、良くない。ローテーションに加わってまだ間もないのに加え、最も重要なポイントはニューアルバムにはいっているからだ。この点は公式の第二項に通じる。最も新しいアルバムに入っている曲は全て良くない。これはその次のアルバムが出るまで持続する。その時点ではそのアルバムの曲が良くない。時には新しいアルバムの曲が良いという場合もあるが、「Big Woolly Mammoth」のように良くないと発言しても差し支えはない。第三項。曲のいくつかは頻繁に演奏されるため、常に良くない。その例として「All Time Low」や「One Arm Steve」が挙げられる。1996年より前に演奏された曲は悪いはずがない。なぜならそれはみなオールドスクールの曲だからだ。もしあるショーで良くない曲が多い場合、そのショーは良くないと考える事は可能であるが、その点注意しなければならないのは、たった一曲であってもレアなオリジナルまたはカバーが演奏されればそのショー全体がクラシックだと評価される可能性もあり、さらにオークマウンテンやUNO Lakefront Arenaなど伝統的なパニックのべニューで行われたショーは悪いはずがないとという事も配慮されるべきである。

11.驚愕のショー
どのショーに関しても驚愕のショーだったと発言するのは非常に危険である。なぜならそのような発言は君達を識別力もなければ冷淡でもないファンだという印象を与える可能性があるからだ。「あのショーは今まで観た中で最高のショーだった」などという暴言はいかなる状況下においても発言されてはならない。グレートショーなるものは個人個人で定義されるものではなく、大衆としての判断に任されるべきものだからである。ここでも曲ごとに関する発言が安全である。基本的なルールを挙げよう。カバー曲は全て良いとみなされる。スティーブ・ウインウッドとワーレン・ゼイヴォンのカバー曲は最高であり、レアなカバーほどベターなのだ。真のファンはEveryday Companionにある統計全てを頭に叩き込んでいる事実を知るべきであり、それが何かを知らないようでは真のファンには絶対になれない。カバー曲でもミディアムからヘビーなローテーションに入っているものは悪くはないがグレートではない。「Ride Me High」はその典型である。オリジナルソングがグレートである事はいたって稀である。が、500回以上演奏された曲はその例外である。「Space Wrangler」はその一例である。全般的に真のパニックファンの間では一回のショーにつき僅か1曲か2曲がグレートであるとされるので、2曲以上がグレートだと発言しないように心がけること。

12.ショーを何回観たか
100回以上のショーを観ていない限り、ショーを何回観たかは絶対に公開してはならない。もしそのような発言を要求された場合には、常にある短い期間内に限定して発言すること。例えば、「この9ヶ月で29のパニックショーを観た」など。たとえ実際にたった29のショーしか観た経験がなくとも期間を限定する事によって、話し相手は29回以上観ているのではないかという錯覚にとらわれる可能性があるからだ。

13.なぜショーへ行くか
音楽があるからである。他に理由はない。もし他の理由があるとすれば真のファンとは絶対にみなされない。

14.ショーのトレードおよび収集
真のファンであるためには膨大な数のショーを所有していなければならない。さらにパニックショー以外のものは聴いてはならない。パニックの話題で参加する時は、所有する中でも可能な限り多くのショーに言及して会話を進めること。

15.他のファンとの会話
他のファンが彼らも真のファンであると証明するまでは自分のパニック度が彼らよりも大きい事を常に前提とするよう心がけること。自分より劣ったパニックファンも存在する事を認める一方で、自分より大きなファンなどというものは存在せず、同等である事実も熟知すること。なぜなら君達は真のファンとしてパニックファン達と同じ高原に立つ者だからだ。

これらの鉄則を忠実に守れば全てのパニックファンに尊敬されるだろう。

(訳 by wolf

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