7月9日&10日、フィッシュがショアラインにやって来た。同じくショアラインで観た活動休止突入をマークするショーから約3年、フィッシュファンではない僕は、その間フィッシュの音源を聴く事もなく、また各メンバーのプロジェクトを観に行くわけでもなく、復帰後にリリースされたニューアルバムを聴く事もなく、とにかくフィッシュに関しては3年前と同じく「白紙」の状態である。が、このクリス・クロダのインタビューにだけはなぜか惹かれた。

僕にとっては彼が最強のジャムバンド、フィッシュの巨大なライトショーを担う男であり、「第5のメンバー」と言われる(彼はこの事を今回のインタビューで否定しているが)男である事よりも、むしろアメリカ社会で活躍する日系アメリカ人としての関心の方が強いのだが、インタビューを読んでみて初めて彼の音楽に対する情熱と知識を知る事になった。


クリス・クロダ | 光へ向かって

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 Jambaseはバーモントの自宅で妻と共に最初の子供の誕生を心待ちにするPhishの光の魔術師、クリス・クロダとの直撃インタビューを行った。活動休止後、最初のツアーを無事終えPhishのサマーツアーを目の前にした今、クリスに「今まで」と「これから」を語ってもらった。音楽業界屈指のトップデザイナーであり、その分野では斬新な開発者でもある彼は、正に光を見いだしたのだ。

アンドリュー・ワーレン(AW):クリス、調子はどうだい?

クリス・クロダ(CK):なかなかいいよ。君は?

AW:僕の方もだ。ありがとう。早速なんだけど、まだ知らない人たちのために、Phishの活動に参加するようになったきっかけから振り返ってみたいと思うんだ。

CK:オッケー。

AW:1989年にPhishの照明を引き継いだんだね?

Photo by Danny Clinch

CK:え〜っと、その頃バンドは新聞広告を出していたんだ。僕はそれに応募しなかったけどね。その頃僕はトレイからギターレッスンを受けていて、彼が誰かバンドの機材を運ぶスタッフになってくれるような人はいないかと訊いてきたんだ。僕は「知ってるよ、僕がやる!」って答えた。僕はかなりハマってたファンの一人だった。機材を運び始めて一週間ほどたった頃、広告を見てやって来てライティングをいろいろ試していた男がいたけど、いろんな理由で上手くいっていなかったんだ。詳しくは知らないけど、上手くいってなかった事は確かだ。で、トレイが「クリス、あの男は今夜はこないみたいだから、お前にやってもらわないといけないんだ」と言い出した。その男っていうのはとてもいい奴だし、第一僕の友人なんだ。それでもバンドがとにかくやれってことで、今に至ってる。

AW:「Famous Mockingbird」の途中で入れ替わったって本当?

CK:本当だよ。その男がちょっと場を外したんで僕が入れ替わった。その瞬間に二、三の事が明らかになった。一つは僕にとっては最高に楽しい事である事。二つ目は、ただショーが終わるのを待ってるだけじゃなくて、ショーの間に一つの目的が出来たという事。第三に、ファンとしてあの音楽はよく知っていたから、その時すでにタイミングは押さえていたという事。バンドは他の人たちといろいろ試していたんだが、彼等はバンドをよく知らなかったし、僕がやらせてもらった時はいつもすぐ結果が生まれた。この即戦力をバンドは探していたんだと思う。

AW:現在バンドが持っているほどのレパートリーはなかっただろう?

CK:たぶん50曲ほどだったよ。今は少なくとも200曲、カバー曲は除いてね。それに彼等はほとんど演奏しない曲だけど、いつ演奏されるか分からないなんてのもあるしね。

AW:「Destiny Unbound」みたいなね。あの曲が数年を経て再登場する事は知っていた?

Photo by Jeff Kravitz

CK:バンドは確かに練習はしていたけど、いつやるかなんて分からないよ。でしょ?そんな事があるんだよ。もちろん僕は練習を聴いていて、いつかは来るなと思ったから僕らのアーカイビストから古いブートレッグをいくつかもらって2、3回聴いたんだよ。一度聴いたらすぐ思い出したよ。「そうそう、こんな感じだった」って。

AW:休止が終わった時もそんな感じで曲を思い出したの?

CK:休止中、Phishは一音たりとも聴かなかったんだよ!

AW:僕は多くの人たちも同じだったと思うんだ。みんな、それぞれブレイクを必要としていたし、他の音楽も試したかったんじゃないだろうか。このコミュニティーにとってはポジティブな休息期間だった。だって、今や膨大な量の音楽が他にあるからね。

CK:賛成だね。活動休止は音楽だけが理由じゃなかったし。ちょっとお休み、という事に関しては幅広い意味があったんだよ。ツアーからのブレイク、旅からのブレイク、家族から離れている生活からのブレイク。

 音楽的には先日終えたツアーが・・・ニューイヤーズランは含めないで・・・あれはどちらかと言えば、いいショーには違いなかったけど、再び場に慣れるって言うのかな、そんな感じだった。でも今回のツアーは、音楽的に過去数年間["many, many, many years"]でもベストな内容だったと思ったよ。

AW:同感だ。この新曲の数々は僕が知る限り、たぶん今までで最高のものだ。たぶんね。

CK:その点では全く同感だ。あれらの曲はみんな、洗練されていて、本当に上手く趣向を凝らしたもので、そして素晴らしい音楽だ。

AW:あの素晴らしさがブレイクを取った事によるものだとすれば、活動休止をもう一度やってもいいんじゃないかって思うほどだ。

Photo by Jeff Kravitz

CK:ほんとだね。だけど、僕は全てをブレイクが原因だとは思わないよ。新曲が本当にいい事の理由のいくつかは、彼等が時間を経て成長したからなんだ。彼等は、ミュージシャンとして成長し、ソングライターとして成長した。そして、この成長と、単純に歳を食っているという事がこれらの曲を素晴らしいものにした要因の一つだと思う。ミュージシャンとして成長を続けるために、またブレイクが必要だとは思わない。単純に時間が経つ間に、さらに良くなっていくんだよ。ある意味では逆なんだよね。君や僕が若かった頃、どこかのバンドを発見して、そのバンドがすごいアルバムを出して、次のアルバムもすごくて。だけど3枚目、4枚目、5枚目、6枚目のアルバムになると、とてつもなくひどいもんだったりする。このパターンに当てはまるバンドって数百、数千っているわけだろう。でもPhishは時間を経る毎にベターになっていって、しばらく経ったらダメになるのとは逆。それを見るのはクールな事だよ。

AW:ブレイクの間は何をやっていたのか話してくれよ。Hookahvilleなんかのプロジェクトに関わっていたというのは知ってるんだけど、それが何なのかについてはよく知らないんだ。

CK:うん、そして近いうちにまたやる事になってるんだ。オハイオ出身のekoostik hookahっていうバンドがいて、そのギタリストと友達になったんだよ。彼はPhishのショーにはかなり来ていたんでお互いを知るようになった。活動休止が始まろうとしていた頃、そのバンドが主催するフェスティバルがあって、その照明スタッフを探しているんで僕にも参加して欲しいと彼が話してくれたんだ。その時僕は迷った。またヒッピーバンドのフェスティバルでやるよりも、もっと別のものを追いかけてみるのもありかな、とか。最初はお金のためにやった。仕事をする理由は誰でもそうなんだ。でも最初にやった時は、ちなみに次ので5回目なんだけど、すごくグッドタイムだった。本当に楽しかった。だから今では心待ちにしているくらい。報酬がどうのって事じゃなくて、体験のためなんだよ。毎年メモリアルデーの週末と、レイバーデーの週末にやってるよ。

AW:もう予定に入ってるんだ。

CK:うん、最初にPhish、でVida BlueまたはTrey、そしてその他諸々、という感じだけどね。

AW:Treyの春のツアーは?

Photo by Jay Blakesberg

CK:やらないんだ。Phishのメンバーと何かやらないというのは89年以来これが初めてなんだよ。トレイバンドが始まってからとれいが僕の照明なしでプレイするのも初めて。これは極めて単純な理由によるもので、それは出産予定日と重なっているから。僕達の最初の子供は6月4日に生まれる予定なんだ。

AW:おめでとう!男の子?女の子?

CK:知らないんだ。わざとね。

AW:その方がいいと思うよ。

CK:そう、これは人生で最後の偉大な驚きなんだから、白けさせたくはないよな。男だったらTyler、Ayden、それにCK6とかね。(笑)

AW:VH-1音楽賞もやったよね。あれはどんな風ないきさつでやる事になったの?

CK:2001年のVH-1マイ・ミュージック・アワードの照明をやった。あの話は妹のAndeeから来たんだ。彼女はロスでプロデューサをやっている。Kanpai Picturesという自分のプロダクション事務所も持っている。あそこでビッグショーをやっている会社と仕事をするようになった。彼女の仕事が受けて彼女だけでいくつかのショーを手掛けるようになった。僕が今までとは違うものをやるという事で、テレビでの経験を得る事も出来るんじゃないかと彼女が考えて、参加させてくれた。ブレイク中だったからちょうど良かった。

AW:やっぱりPhishのショーを照らすのとは全く違ってるんだろうね。

Photo by Jeff Kravitz

CK:そうなんだ。2時間のテレビショーのために僕は約一か月あそこにいたよ。いろんな場とプレゼンを全て照らす事になる。テレビだとカメラのために照明をやる。オーディエンスのためではない。だからバンドとハコを見るんじゃなくてモニターを見る事になる。ハコがどんなに見えるかは問題じゃなくなる。テレビに良く映る、それが全てなんだ。僕にとってはのめり込むのに困難を極める作業だった。この類いのアワードショーでテレビに映るのはセレブの顔にズームインするところばかりだろ。誰かの顔にホワイトライトを照らすためだけなら、僕みたいなグラフィック照明デザイナーがなんでこんなところに必要なんだ?

AW:またもう一度体験したいと思う?

CK:正直に言うね。あれをやっていた時はもう絶対にやるかって自分に言い聞かせてたんだけど、終わった時にまたやってもいいよって言ってしまったんだ。あれは好きでもあるし憎らしくもあるっていう関係だったんだ。

AW:今までで最も厳しい体験だった?

CK:もちろん。大差で勝ち。あのVH-1の番組をやった時は頭が爆発するかと思った。

AW:他のショーをやる時にそこで将来Phishのショーに持ち込んでみたいような新しい照明の手法に出会う事はある?

CK:気に入ったものに出会うのはごくまれ。だけど見つけたらPhishに持ち込もうとするね。

AW:バンドのメンバーが他のバンドを観に行って、そのプロダクションが気に入ったなんて話はするんだろうか?

CK:もちろん。The Residentsは特に気に入ったみたいだよ。Chris McGregorは彼等の照明デザイナーなんだ。彼等にはでかい予算があるわけじゃないから、彼は予算がかからないもので何でもやらなきゃいけないわけだけど、低コストのトリックで驚くべき事をやっちゃう人だね。彼はそんな人なんだ。僕はこの10年間もの間The Residentsのライトショーの話を聴かされていて、彼とは実際にコラボレーションをやる事が出来た。94年のニューイヤーズランのために水槽をデザインしたのは彼なんだよ。

AW:それを訊こうと思っていたんだ。

Photo by C. Taylor Crothers

CK:あれは僕らがやったニューイヤーズの中でも絶対ベストだぜ。

AW:僕はあれがいつかまた見られると期待してるんだけど。

CK:う〜ん、まだどこかにあるんじゃないかな。

AW:振り返ってみて、ニューイヤーズで気に入っているものってある?

CK:うん、あのアクエリアムは確かにそのひとつだし、2000年のは・・・あれは何と言っても2000年[という大きなイベント]だからねぇ。ホットドッグを復帰させたし、フロリダだったからということもあるし。それにマジソン・スクエア・ガーデンでのものなら何でも。何故か分からないけどあそこでやる時は張り切っちゃうんだよ。

AW:照明という点に限って言えば、長年放っておかれた昔のトリックを復帰させたいと思ったりする?「Mike's Song」のストロボとかさ。

CK:僕も今それを言おうと思ってたんだ。あのストロボは懐かしい。[センチメンタルになる]

AW:僕もだ。

CK:確かに懐かしいけど、僕らはあれを超えてしまっている。復帰させたいのはやまやまだけど、その反面過去に戻ってしまうような気持ちになってしまうだろう。あれとスモークは僕にとってとても楽しい時期だったよ。今でもスモークマシンはステージにおいてあるんだけど、もうなかなか使う事はないね。[訳者注:Shorelineのショーで使った!]あの、めっちゃ濃いスモークでいっぱいにするやつね。だけど、ここ3年以上の間に一度使ったくらいだもんなぁ。

AW:でも、いつも運び回っているんだよね?システムの一部なんだろうか?

CK:もしもっていう時のためには持ってなきゃ。

AW:システムの話だけど、噂されているスタジアムでのショーがもし本当に実現するとすれば、その時はどんな照明をやるか考えがあるんだろうか?

Photo by J. Crouch

CK:まず言える事は、僕達はほぼ今のままでやると思う。スタジアムなんかでセットアップする時は、メインの照明リグは今まで通りバンドの頭上に設置する事になるだろうね。で、サイドにステージをサポートする台が必要となる。だからメインリグをサポート台に引き延ばしてスタジアム全体をカバーできるようにする。

AW:フィッシュが将来スタジアムでプレイする可能性はあると思う?

CK:う〜ん、僕はその可能性はあると思う。そう言わざるを得ないみたいな。でもね、ライムストーンはちょっとしたスタジアムみたいだぜ。あれはとても広いフィールドなんだけど観客の数はスタジアムとほぼ同じだし、あのような状況では僕らはツアーでずっと使っていたのと同じ照明リグでやるつもりだ。だから、7月のツアー中に持って行っているものをそのままライムストーンに持ち込んで、追加はない。今までそれで十分だったから。

AW:照明リグが進化して来た中で、ものがあり過ぎるって思った事はない?ショーの最中に照明やなんかに圧倒されちゃったとか?

CK:あるよ。フィッシュがやった最後のツアーのその前のツアーで。2000年の夏、と呼んでもいい。空中にマルチの形があったやつ。普段は一つの形状と垂れ幕なんだ。あの時は3つのフォーメーションがあって、いや、4つあって、それに加えて照明をかける垂れ幕があった。ステージはそれを照らし上げるための照明器具でいっぱいだった。動いている光がどんな風に見えるか分かるかい?バンドはあれをドロイド軍団と呼んでいた。だってあれが40個ほどステージ上にあって場所を取っていたし、さらに空中に100個あったんだ。照明リグはその結果バカでかくなっちゃって、バンドはステージ上でアリみたいだったよ。ちょうどスタジアムのピンク・フロイドみたいだった。彼等のリグは気が狂うほど巨大でバンドはすごく小さく見えた。僕にはそんな風に見えたな。僕は照明デザイナーとしてそれほど気にしなかったけどね。「たくさんある方がベターだ」って思ってたよ。でも、ツアーを続けるに従ってだんだん嫌になってきてやり過ぎだと考えるようになった。

AW:バンドから何かを奪ってしまっていると感じたんだろうか。

CK:あの時は確かにそう思ったよ。バンドがいくつもある形を見上げて「これって巨大だよな」とか思っているのが僕にも分かったし、数人は僕に不満だと言っていた。はっきりとは言わなかったけど、彼等の間で妙な雰囲気になっていたのが僕にも分かったんだ。

AW:バンドが君のライティングから[ジャムの]リードを受けていたと感じる事はある?

Photo by Danny Clinch

CK:ごく稀にそう感じる事はあるよ。彼等は時に僕がやっている事からキューを得る事がある。そういう時って大体彼等自身がどこにいるのか分からなくなってる時だね。

AW:脱出口を探しているんだね?

CK:その通り。

AW:それに対して君はどう反応するの?

CK:僕はただ何か一つ抜け道を提供する事でヘルプしようとしているだけだ。1、2、3、4までは。分かる?それって僕は好きだよ。ちょっとしたクールな出来事だと思っている。ごく個人的なご褒美って感じかな。僕があれに関わっているんだと感じさせてくれる。みんなが僕の事をバンドのメンバーだと思うのと同じような気持ちにしてくれる。ちなみに僕はバンドのメンバーじゃないからね。

AW:うん、それに関してだけど、君の照明における即興技術というのはバンドの音楽的な即興技術を強調するものだと僕は考えている。他のバンドのそれはいつでも同じライトショーなんだけど、君の場合はどのショーも違っていて、その分ベターなんだ。行きたいところはそこなんだよね。

CK:うん、出来れば。これは僕がずいぶん長い間言っている事なんだけど、僕はそれをトレイとのメンタルなリンクだと呼びたい。何故か分からないんだけど、僕は自然に彼がどこへ行こうとしているかが分かるみたいなんだ。それは僕の聴く技術が発達したからか、それともただそれがよく分かるからかは僕も知らない。あるいはステージ上でのジェスチャーや互いに見合っている様子からヒントを得ているってことなのか。

オッケー、いい例があるぜ。「Antelople」だ。凄いジャムがあるやつ。でそのジャムが一拍目で終わろうとしているところ。あのジャムはいつも一拍目に終わるんだ。だけどそれがいつ起こるかは全く分からない。昔はトレイがFishを振り返って合図していた。あまりにも明白な合図なんで、僕はトレイが振り返るのをキューにして待機していた。今じゃそんな事はやらないよね。彼等はあの辺りでは完全に分かりあっていて、トレイはもう振り返る必要もないんだ。彼がやるのは[フィッシュマンに向かって]ほんのちょっとした眼差しを送るだけだ。あそこでまばたきしたら見逃すよ。時にはトレイは眼差しを送る事もやらず、ちょっと小指を立てるとかそのくらいで済ます事もある。ホント、嘘みたいに微妙なんだよなぁ(笑)。練習の現場で何年も費やしたからだろう。

AW:今でも練習には出る?

Photo by Jeff Kravitz

CK:今はそれほどではないな。リハのバイブレーションは凄く変わったよ。昔はみんな時間通りに来て、注意を払わなければならないというそれはそれはシリアスなものだった。部屋の中をぐるぐると聴き込みのドリルを6時間ほどやって、音楽とは全く関係のない事までやった。もう彼等はそんな事はやってないから。

AW:「The Blob」みたいに?

CK:そうそう、僕達はあのような統率をどこかへ置いてきてしまったように進化したから。今はとにかく新しい曲を覚えて、あれらの曲の感触を掴んで、ツアーに出かけて、バンドが曲に慣れるに従って僕も慣れなきゃならないと必死だね。

AW:照明スタッフの数を減らしたんだって?上手く行ってる?

CK:まあまあだな、悪くはないよ。

AW:前よりやりやすい?それとも難しい?とにかくルーツに還るって感じかな?

CK:確かに。みんな自分の仕事を熟知しているコアのスタッフだから、一緒にやる時はスムーズだよ。

AW:バンドは長い間やってきたけど、かつてはとても草の根的なグループだったよね。とても小さくて、それが巨大なオーガニゼーションに進化した。

CK:確かに巨大だ。何百人ものスタッフが働いていて、ツアー中は50人は必ずいるからね。

AW:ワオ、君のスタッフは何人いるの?

CK:全部で8人。

AW:休止の前よりも増えているんだ。

CK:休止前よりも一人減った。

AW:テクノロジーのおかげで削減が可能になったんだろうか?

Photo by J. Crouch

CK:うん、アイディアとしては僕らにはいろいろ異なったシステムがあって、そのそれぞれが独自の言語で作動している。だから異なった照明用のボードがたくさんあって、ライトショーのいろんなパートを走らせていて、各ボードそれぞれに別のスタッフがついている。僕は僕自身の照明ボードを操作すると同時にヘッドセットで彼等に指示を出しているんだ。今日のテクノロジーでは、ある照明用のボードがどんな照明の言語も走らせる事が出来るところまで来ている。それを使うとどんなライトとも会話できるわけだから、スタッフのダウンサイズも可能になるんだ。基本的には現在必要な3人とか4人から、僕ともう一人いればいいという方向に向かっている。

AW:とすると8人から2人までカットするわけ?

CK:8人はセットアップするのに絶対必要だ。どんなに技術が進んでも僕らがハコに持ち込む大量の機材をセットアップする人間は必要だからね。

AW:今いる君のスタッフは誰?

CK:僕らは照明の会社を変える事が多いからいつもメンツが変わるんだ。だけどいつもいてくれるのはロジャー・プジョルっていう人。彼はこの10年間AltStarのテクニシャンでもありオペレータでもある。ゲリー・"ロッコ”・ラドコビッチ、彼は6年か7年いてくれている。彼はHigh Endの全て、そしてDMX全部を担当している。非常に複雑な代物だ。

AW:あといくつか質問してから解放してあげるね。新曲の中で一番気に入っているのは?

CK:なんと言っても「Wall of the Cave」だね。新曲の中では絶対だ。照明をやるのも好きだし、聴くだけでも一番だ。僕は音楽的な人間で、歌の方はあまり、ってタイプみたいだ。

AW:こないだまでのツアーで一番好きなべニューは?

CK:難しいね。イーストコーストなら全部好きだよ。グリーンズボロのショーは凄く好きだった。とてもクールなところで、確か新設されたものだと思う。そしてブレンダン・バーン・アリーナでやれたのは素晴らしかったね。今はコンチネンタル・エアライン・アリーナって呼ばれているらしいけど。楽しかったぜ。

AW:何か一つ違った方法でやり直したい事があるとすれば一体なんだろう?

Photo by Jeff Kravitz

CK:もし過去に戻ってやり直したい事があれば、か・・・そうだな、最初の頃、僕は[フィッシュオーガニゼーションの]他の部門に気を散らされる事がとても嫌だった。だからオーガニゼーションの中で起こっている事から孤立してしまったんだ。前に話したようにニューイヤーズの目隠しとかT−シャツのデザインとかさ。いろんな部門のスタッフが集まって何回もミーティングをやっていた。だけど僕は「オレはそんな事には関係したくないよ」みたいな感じで。やり直しが利くとしたらオーガニゼーションのいろんな事にも関わりたいな。

AWLive Phishシリーズでクリスのピックスがあったとしたら、君のチョイスはどのショーだろう?

CK:02.07.89, The Front in Burlington, Vermontだね。僕の大好きなショーで、コピーは一度もみた事がないよ。

AW:誰かが持ってるだろう。アーカイブはしてないの?

CK:たぶんないと思う。他のクリスのピックスは他の人のと同じだよ。12.30.94 [MSG]とかね。その他はCow Palace [11.29.96, San Francisco]でやった唯一のショー。あれは凄かったぜ。

AW:ありがとう、クリス!この夏会おうぜ!

CK:オッケー、ありがとう、アンドリュー!

Interviewed by: Andrew J. Warren
JamBase | San Francisco

[Published on 6/13/2003]

(訳 by wolf

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